1965s / France

Flame Size W475 H625mm

SOLD

20世紀建築界の巨匠ル・コルビュジエは画家としても多くの秀作をのこした。
絵画作品はル・コルビュジエを識る上で重要なジャンルで、建築と絵画は彼の創作活動の両局面であり、理性と感性のバランスをとりながら、両者を駆使したと言っても過言でない。特に版画制作に興味を持ち「直角の詩」（1955年）を始め多くの作品を制作しました。 版画作品は大胆な画面構成と鮮やかな色彩が、独特の絵画空間をつくりだしている。 また「ユニテ」 は1965年 の作品で 、アクアチントという銅版画の技法を用いて制作され、地中海に面するカップ・マルタンで制作され、没後に発表された。 建築ユニテダビシオンとも「直角の詩」とも連動する重要な作品で、生命力溢れる地中海の風土が感じられる名作版画である。コルビュジエが使う 「UNITE （ユニテ） 」 という言葉のイメージは彼の後期の制作活動において重要であり、個々のユニット （一つ一つの単位） が集まって、全体が組織体に統合されるという思想を表している。
《ユニテ》は近代美術史に残る名作である。そのユニテの中の１枚が本作品である。
一般に出回っている作品のほとんどが、版上サイン（プリントしたサイン）であるのに対し、本作品はコルビュジエ本人による直筆サインが入った大変貴重なものである。